カラダにやさしい塩とは?竹塩とミネラルの秘密に迫る

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日々の食事に欠かせない塩。中でも、竹塩という名前を目にすることが増えてきたと感じている方もいらっしゃるかもしれません。見た目はやや灰色がかっていて、独特の風合いを持つこの塩は、竹とともに焼き上げるという特徴的な工程を経て作られています。

なぜ竹と塩を組み合わせるのか。その背景には、昔ながらの知恵と自然の力を活かしたものづくりの考え方があります。そしてもう一つの注目点が、塩に含まれるミネラル。竹塩には、通常の精製塩とは異なる成分が含まれているとされ、味や使い方にも違いが見られます。

この記事では、竹塩とはどういうものか、どのように作られ、どんなミネラルが含まれているのかを、わかりやすく紹介していきます。




竹塩とは何か?特徴と製法を知る

竹塩は、海塩を竹に詰め、高温で焼成するという独特な方法でつくられる塩です。古くから一部の地域で受け継がれてきた製法で、竹の力を借りて塩の成分に変化を加えるという点が特徴とされています。

 

竹塩の原料と基本的な作り方

使用されるのは、精製されていない海塩と、生の竹です。海塩を竹筒に詰め、炭焼き用の窯で高温で焼き上げていきます。竹の中で塩が溶けたり焼けたりする過程で、竹炭の成分が塩と混ざり合い、風味や色合いにも変化が生まれます。仕上がった塩は、灰色がかった見た目になることが多く、一般的な白い塩とは印象が異なります。

 

焼成による変化と見た目の違い

焼き上がった竹塩には、ところどころに黒い粒が見られます。これは竹炭の一部が混ざったもので、取り除かずそのまま使うことができます。焼成によって塩の結晶構造が変化し、舌あたりや溶け方にも影響が出るとされています。表面がやや粗く感じることもありますが、それも竹塩ならではの特徴です。

 

竹炭との関わりと製造環境

製造には、竹炭をつくる際と同じような高温の窯が用いられます。炭化の熱を利用して塩を焼くため、無駄の少ない環境でつくることができます。竹の成分や竹炭がもたらす影響は、科学的にすべてが解明されているわけではありませんが、昔から伝えられてきた知恵の中に、今でも見直される価値があるのではないでしょうか。




一般的な塩と竹塩の違い

ふだん使われている食塩と、竹塩とのあいだにはいくつかの違いがあります。どちらも料理に欠かせない存在ですが、製法や成分、使い方にそれぞれ特徴があります。

 

味や粒の質感の比較

一般的な塩は、粒がそろっていてさらさらとしていることが多く、味わいもシンプルです。それに対して竹塩は、焼成の影響により少し粒が粗く、まろやかな塩味を感じることがあります。見た目には灰色がかった色合いを持ち、竹炭由来の細かな粒が混ざっていることもあります。

 

加工方法によるミネラル成分の変化

竹塩は高温で焼かれるため、海塩そのままの成分に加えて、竹や竹炭を通して加わる微量なミネラルが含まれると言われています。焼成によって不純物が取り除かれ、一部の成分が変化しやすくなるとも考えられています。成分の詳細は製造方法によって異なりますが、自然由来の変化が起こる点が特徴です。

 

使い方の広がりと用途の違い

一般の塩は調味料として幅広く使われますが、竹塩は風味を活かして仕上げにふりかける使い方がよく合います。また、料理だけでなく、肌にやさしい素材として入浴やスキンケアに用いることもあります。こうした使い方の広がりは、竹塩の持つ独自の風合いや成分によるものと考えられます。




竹塩に含まれるミネラルとは

焼成された竹塩は、一般的な塩とは異なる風味や色合いだけでなく、含まれるミネラルの面でも特徴があります。自然素材としてのやさしさを残しながら、製法に由来した成分の違いが見られます。

 

主なミネラル成分の種類

竹塩にはナトリウムのほか、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどが微量ながら含まれています。これらは海塩にも含まれる成分ですが、竹を使って高温で焼く工程によって、含有バランスに変化が出ることがあります。

 

焼成によって加わる成分の特徴

高温で焼く過程では、竹の内部にある微細な成分が塩に移ると考えられています。たとえば、ケイ素や鉄などがごくわずかに加わることで、色や風味に違いが出ることがあります。製法や焼き加減によっても変化が生まれるため、すべてが均一というわけではありませんが、それも自然素材の面白さといえるかもしれません。

 

食品としての摂取との関係

ミネラルを目的に摂取するというよりは、日々の調味料として、無理なく使える点が竹塩の魅力です。塩味が丸く感じられることもあり、料理の仕上げや素材の味を引き立てたいときにおすすめです。あくまで食卓での自然な一品として、ゆるやかに取り入れるのがよいでしょう。




竹塩の味わいと使い方

焼かれて仕上げられた竹塩には、一般的な塩とは異なる独特の風味があります。まろやかで角のない味わいは、料理の素材とよくなじみ、日常の食卓にも取り入れやすい特徴があります。

 

調味料としての活用

味付けの際は、控えめな量を使うことで、竹塩ならではのやさしい塩気が引き立ちます。特に焼き魚やおにぎりのように、塩の味が直接感じられる料理では、そのまま振りかけるだけで十分に風味を添えることができます。塩味に丸みがあるため、素材の味をこわさず調和しやすいのも特長のひとつです。

 

下処理や仕上げに合う理由

肉や魚の下ごしらえにも適しており、表面に軽くなじませておくと、余分な水分が引き出され、素材のにおいが和らぎます。さらに、料理の仕上げに少量加えることで、全体の味にまとまりが出やすくなります。粒の大きさや色味にも自然な風合いがあり、見た目のアクセントとしても使うことができます。

 

量と使い方の注意点

竹塩は焼成により成分が変化しているため、塩味の感じ方に個人差が出る場合があります。はじめて使うときは、ごく少量から試し、味を見ながら調整していくのが安心です。日々の食事に取り入れる塩だからこそ、使いすぎには気をつけつつ、無理なく続けられる範囲で使うことが大切です。




美容や健康分野での竹塩の使われ方

竹塩は調味料としてだけでなく、美容や健康を意識した使い方でも取り入れられています。自然素材のため、肌や体へのやさしさを求める場面で使われることがあります。

 

ミネラルによる肌への働き

焼成を経たミネラル成分が含まれており、それが肌にやさしく作用することがあるとされています。洗顔やスクラブとして用いる際には、粒の細かさや質感に注意しながら使用するのが基本です。余分な皮脂や汚れを落とす目的で、少量を水に溶かして使う方法がよく見られます。

 

バスソルトなどへの応用

入浴時に湯船へひとつまみ加えることで、竹塩をバスソルトのように使う方法もあります。お湯がやわらかく感じられたり、湯上がりの肌がしっとりするように感じたりする場合もありますが、すべての方に同じような効果があるわけではありません。肌が敏感な方は、少量から試してみましょう。

 

体に取り入れるときの考え方

食用として取り入れる場合でも、美容や健康に良いとされる効果はあくまで間接的なものであり、過剰な期待を避けることが大切です。塩分の摂取量には十分注意しつつ、調味料のひとつとして自然な形で使うことが、無理のない付き合い方といえるでしょう。日々の食事やセルフケアの中で、心地よく使える場面を見つけることがポイントです。




唐仁原商店が作る竹塩のこだわり

竹塩の製造には、昔ながらの知恵と向き合いながら、今の時代にも合う方法を取り入れるよう努めています。焼き方や使う素材への配慮を重ね、自然の力をできるだけ素直に活かした形に仕上げています。

 

独自の焼成方法とエコ炭くんの役割

竹塩の焼成には、自社で開発した炭化装置「エコ炭くん」を使用しています。この装置は、竹が持つ熱を利用し、外部の燃料をほとんど使わずに高温の焼成を可能にします。一定の温度を保ちながら焼き上げることで、塩の中に含まれる成分が安定し、色や風味も自然な仕上がりになります。

 

竹炭との融合による特性

塩を焼く際に竹炭が深く関わっている点も、特徴のひとつです。高温で焼かれた竹炭からは、焼成中にさまざまな要素が放出され、塩に影響を与えると考えられています。その過程で生まれた黒い粒や独特の香りは、人工的には再現できない自然の恵みとして、そのまま活かしています。

 

地域の素材と手仕事による製品づくり

使っている竹は、鹿児島・南さつまの竹林で採れたものです。長く手入れがされてこなかった竹林を活かす方法を探る中で、竹塩づくりにつながりました。素材を選び、焼き上げ、仕上げるまでのすべての工程を、一貫して自らの手で行っています。ひとつひとつをていねいに作りながら、自然に沿った形を大切にしています。




まとめ

竹塩は、海塩を竹に詰めて焼くという少し変わった製法でつくられた塩です。焼成の過程で見た目や風味に変化が生まれ、一般的な塩とは異なる味わいを持ちます。やわらかい塩味が特徴で、料理の仕上げや下ごしらえなどにも使いやすい素材です。

塩としての用途だけでなく、入浴やスキンケアなど、日々の生活に取り入れられる場面もあります。過度な効果を求めるものではありませんが、自然素材として無理のない範囲で使える点が、竹塩の良さといえるかもしれません。

唐仁原商店では、鹿児島・南さつまの竹を使い、自社開発の炭化装置を使って竹塩を焼き上げています。素材を選び、焼き方に工夫を重ねながら、一つひとつの製品を丁寧につくってきました。自然と向き合うものづくりの中で生まれた竹塩が、日々の暮らしにそっと役立つ存在になればうれしく思います。

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